「リーダーシップ」と聞くと、強力に人をけん引する指導力を想像する人が大半であろうが、実際にリーダーをやった人ならば、それ以外にも様々な要素が求められるということを経験しているはずである。

特にリーダーが苦労させられるのが、「人間関係」であろう。集団が働きやすい環境を整えるのも、リーダーに求められる重要な要素の一つ。他人に嫌われても平気で、一方的に集団をけん引する実業家や起業家の話を聞き及ぶこともあるが、そういった人たちの下には必ず人間関係を調整する部下が存在している。巨大な組織ではそういった人材を配備できるのもリーダーとしての資質と言える。

では、集団での人間関係を円滑化する上でリーダーに求められる力とは何なのか。それは「想像力」である。集団を崩壊させる元は、人間関係のひずみである。小さな「ひずみ」の段階ではリーダーにまで報告が上がってこないことが往々にしてあるが、このひずみを放置していると、程なくして集団の人間関係は簡単に崩壊してしまう。これに対応するため、リーダーは目を光らせて様々な反応からひずみの存在を想像する力が求められるのである。そして、ひずみを発見したら素早く人間関係を調整し、集団崩壊の可能性を未然に阻止するのである。

この人間関係を調整するに当たっての精神的タフさも、リーダーに求められる要素の一つと言える。逆に、こういった人間関係の調整を楽しめる人はリーダーに向いていると言えよう。